共働きを続けるためには、夫の理解が必要

介護現場で仕事をし、結婚後も共働きを続けたいと考える人は多いようです。仕事を続けることに問題はありませんが、夫にも仕事の内容を知ってもらい、理解をしてもらう必要があります。お金だけで介護を続けるのであれば、家庭と仕事の両立は難しくなるでしょう。

好きになって一緒に暮らしたいと思うのは成り行き上当然かもしれませんが、結婚となれば人生を共に暮らしていくことになります。男性の収入で暮らしが成り立つのであれば、女性は働く必要はなくなります。十分な給料であれば将来までの設計が描くことができ、無理をして働くことはないからです。しかし、このような結婚は稀であり、女性もお金のために働く必要に迫られているケースがほとんどです。

更に、男性の内心に「女性は家庭に居る必要はなく、稼いでもらうほうが安心だ」と考える人も増えています。女性が働くことに対して異論を唱える人は少ないはずですが、仕事というものはお金だけで続けられるものではありません。ましてや介護となれば、利用者の命を預かることになりますし、痴呆症のお年寄りの相手もすることになります。学生から社会人になった時は、好きとか嫌いといったことよりも、覚えなければならないことがたくさんあり、夢中で働いていたかもしれません。しかし、ある程度の年齢になり、家庭を持つと、今度は家庭も守らなくてはならなくなります。そのため、男性が「子供が産まれたら、子育てに協力すれば共働きは成立する」と安易に思う程度では、不満が生じるのです。

ですから、妻は気持ちよく働くためにも、夫に仕事の内容を理解してもらい、時には家事や育児を分担してもらうことを考えましょう。どちらか一方に不満が溜まると、家庭生活の維持は困難になります。